カードローンに代表される無担保ローンとは?有担保ローンとの違いは?

カードローンに代表される無担保ローンとは?有担保ローンとの違いは?

複数のカードを持つ女性

カードローンの大きな特徴「無担保ローン」

何かと便利なカードローン。カードローンの特徴としてよく挙げられるのは、利用目的が制限されていないこと、そして無担保ローンであることです。
利用目的の制限がないという点は分かりやすいのですが、無担保ローンとは具体的にはどういうことなのか。また、無担保ローンにはどんな種類があって、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
一方、担保が必要なローン(有担保ローン)とはどのようなローンを指すのか。また有担保ローンにはメリット、デメリットがあるのか、気になりますよね。
そこで今回は、カードローンに代表される無担保ローンとは何か、そして無担保ローンと有担保ローンの違いについてご紹介します。

無担保ローンと有担保ローンの違い

無担保ローンと有担保ローンの決定的な違いは、ズバリ「担保」を必要とするかどうか、という点につきます。

ローンすなわち金銭の貸し借りにおいて、貸し手が最も恐れることは、貸し倒れ、つまり貸したお金が返ってこないことです。お金を貸す際には、返済方法(いつまでにいくら払うか、分割の場合は各回の支払期日と返済金額)を貸し手と借り手で共有します。
そして貸し手はその約束が履行されない場合を想定して、あらかじめペナルティを設けています。返済が遅れた場合は残債を一括で払う、というのもペナルティの一環ですし、担保がある場合にはその担保を差し押さえることもできます。つまり、担保があった方が貸し手としては貸し倒れリスクが少ないということです。
反対に、無担保での貸し出しというのは、借り手の信用だけが担保ということですので、貸し手にとってはリスクの高い貸し出し方法と言えるでしょう。そのため、貸し手にとってのリスクの高さが、そのまま金利に反映されます。
担保があり貸し倒れリスクが少ないのであれば、金利を低く抑えることが可能ですが、無担保の場合は、それに見合う高い金利を取らないことには、リスクに見合った投資にはならないのです。

図式で表すと、下記のようになります。

無担保ローン 担保が不要、金利は相対的に高い
有担保ローン 担保が必要、金利は相対的に低い

無担保ローンにはどんな種類があるの?

それでは、無担保ローンにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、無担保ローンの種類をご紹介します。

銀行のカードローン

代表的な無担保ローンは、カードローンです。中でも、銀行カードローンは消費者金融カードローンよりも相対的に金利が低い傾向にあり、有利な条件で借り入れができます。有利な条件での借り入れが可能な分、信用に対する審査のウエイトが重くなりますので、審査は厳しいと言えるでしょう。

ただし、銀行カードローンは銀行法の規制対象であり、貸金業法の規制対象外となるため、いわゆる総量規制(最大で年収の3分の1までしか貸し出しできないという規制)を受けません。しかし、総量規制を意識した独自ルールを設けている銀行も増えつつあるため、利用を検討している場合は注意が必要です。

銀行のフリーローン

利用目的が自由で、無担保であるという点において、フリーローンはカードローンとほとんど同じようなローンです。唯一の違いは、カードローンが決められた限度額内であれば何度も利用できるのに対し、フリーローンは追加融資が気軽に受けられないことです。返済後もう一度融資を受ける場合は、再度審査を受ける必要があるので、この点カードローンよりも少し煩わしいと感じるかもしれません。

消費者金融のカードローン

カードローンの中でも最も一般的なものが、消費者金融カードローンでしょう。貸し手は消費者金融業者ですので、カードローンはまさに主力商品と言えます。

銀行カードローンと比べると金利が高く、また総量規制によって貸し出し上限も定められている一方、審査がスピーディーだったり、土日祝日でも対応していたりと使い勝手の良さは銀行カードローンよりも良いのが特徴です。
また、初回利用時30日間金利無料キャンペーンを展開している業者や、借入時や返済時の手数料、ATM利用料が掛からないなどのサービスを提供している業者もあります。金利以外の面では有利な点も多く、利用方法によっては銀行カードローンよりもオトクに使えるかもしれません。

クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードを利用してお金を借りることもできます。クレジットカードには、買い物の決済時に利用するショッピング枠と、お金を借りるときに利用するキャッシング枠の2つがあります。
どちらも無担保ローンではありますが、お金を借りるという目的に合致するのはキャッシング枠でしょう。

ただし、クレジットカードの主たる目的はショッピング枠ですので、キャッシング枠は金利が高めに設定されているなど、やや不利な面があります。

無担保ローンのメリット

無担保ローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

担保がいらないので気軽に利用できる

カード片手に買い物する女性

後述しますが、担保を必要とするローンは担保価値がどれくらいあるかという審査が必要になったり、抵当権設定に費用が掛かったりと、手続き上も費用面でも煩わしいことがあります。
その点、無担保ローンは担保を全く気にする必要がないため、気軽に利用できます。

申し込みから借り入れまでがスピーディー

腕時計をしている男性

無担保ローンの審査は借り手の個人的な属性(個人信用情報、年収・勤続年数などの基本的要件など)で判断されます。そのため、審査が非常にスピーディーです。
特に利便性を重視する消費者金融カードローンは、審査は最短30分ほどで、契約手続きを含めても1時間で借り入れまで手続きができる場合もあります。これは無担保ローンの最大のメリットと言えるでしょう。

無担保ローンのデメリット

では、無担保ローンにデメリットはあるのでしょうか。ここでは、無担保ローンのデメリットについてご紹介します。

金利が高い

個人の信用のみが担保となるため、その分金利は高めに設定されています。短期的な借り入れならまだしも、借入期間が長期にわたる場合には金利負担が重くのしかかってくることもありますので、注意が必要です。
ただし、後述するように有担保ローンのような諸費用が掛からないため、必ずしも無担保ローンが不利であるというわけではありません。並列的に選択できる場面なら、金利だけでなく、その他の費用なども含めて損得を考えましょう。

高額の借り入れはできない

消費者金融カードローンなどのように総量規制の対象であれば最大で年収の3分の1、銀行カードローンなど総量規制の対象外であっても同じくらいの金額が最大借入額の目安となるでしょう。仮に年収が600万円だとすると、200万円までしか借りることができません。どれくらいの金額を必要とするかによっても変わりますが、もしも高額の借り入れを必要としているのであれば、別の方法を考える必要があるでしょう。

有担保ローンにはどんな種類があるの?

それでは、有担保ローンにはどんな種類のものがあるのでしょうか。有担保ローンの種類をご紹介します。

住宅ローン

積みあがったお金と住宅

有担保ローンの代表格と言えば、やはり住宅ローンでしょう。
住宅ローンは、住宅の取得を目的とした目的ローンの一種で、また住宅を担保とする有担保ローンです。特徴としては、低い金利で長い期間(最長35年)借り入れすることができ、また高額の借り入れが可能(最大1億円など)ということです。住宅を購入する場合は数千万円という資金が必要ですが、それを補うためには住宅ローンは必要不可欠と言えるでしょう。

自動車ローン

お金の上に乗る車

自動車ローン(マイカーローン)は、ディーラーでローンを利用する場合は自動車を担保とする有担保ローンとなります。一方、銀行のマイカーローンは無担保ローンとしていますので、銀行で借りる場合は無担保の目的ローンの一種として考えられます。
通常、担保が必要なローンは金利が低いのが鉄則。しかし、自動車ローンの場合は次のような図式になっています。

有担保ローン:ディーラーが取り扱う、審査が通りやすい、金利が高い
無担保ローン:銀行が取り扱う、審査が厳しい、金利が低い

担保が必要であっても金利が高いというのは矛盾しているような気がしますが、その分審査の通りやすさでバランスを取っていると言えるでしょう。

不動産担保ローン

住宅と計算する男性

住宅ローンが住宅の取得を目的としているのに対し、不動産担保ローンは不動産を抵当に入れることで資金を借り入れし、別の目的(事業など)に使うことを想定しています。
不動産担保ローンを利用する際に一番重要になるのは、不動産の担保価値がどれくらいあるかという点です。そのため、銀行はまず不動産の担保価値を査定し、その範囲内で貸し付けを行うことになります。
無論、すでに同じ不動産を担保にして他の借り入れを受けていたり、当該不動産に住宅ローンの残債があったりすると、担保価値からその残債を引いた分までしか借り入れはできません。

有担保ローンのメリット

有担保ローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。次に、有担保ローンのメリットについて見ていきましょう。

金利が低い

貯金箱とOKサインの男性

担保がある分、相対的に金利は低く抑えることができます。担保価値が十分にあるかどうか、個人信用情報や年収、勤続年数、返済比率などの借り手の属性によって金利は左右されますが、無担保のカードローンと比較すると大きな差が出ることも少なくありません。特に長期にわたる借り入れの場合は、金利負担の差が大きくなるため、金利が低いかどうかという点は重要です。

担保によっては高額の借り入れも可能

札束

有担保ローンの借入額は担保価値によって左右されます。住宅ローンなど不動産を担保とする場合は高額の借り入れも可能で、例えば年収600万円で3000万円以上の借り入れをすることもできます(諸条件によります)。目的が限定されることがほとんどですが、無担保ローンでは不可能な金額を引っ張ることができるのはメリットと言えるでしょう。

有担保ローンのデメリット

有担保ローンにもデメリットがあるのでしょうか。ここでは、有担保ローンのデメリットをご紹介します。

担保価値によって融資条件を左右される

個人的な属性(信用情報、年収、勤続年数等)とは別に、担保価値がどれくらいあるかによって融資の可否や貸出金額、貸し出し条件が左右されます。住宅の場合でも、築年数が古くて担保価値が低かったり、借地権や再建築不可物件などでそもそも担保として認めてくれなかったりする場合もあるため注意が必要です。

融資実行までに時間が掛かる

前述のように担保価値が非常に重要な要素になるため、慎重に担保価値の査定をすることになります。そのため、審査に時間が掛かってしまうのです。
自動車ローンの場合は別として、不動産を担保とする場合は2~3週間掛かるケースも少なくありません。すぐに資金が必要な場合には不向きな借り入れ方法と言えるでしょう。

費用が掛かることがある

不動産を担保にする場合、抵当権、ないし根抵当権を設定する必要があります。そのため、登録免許税や司法書士への手数料なども別途必要になります。
担保が不動産以外、自動車の場合などは特に費用が掛かりません(事務手数料が掛かるケースもあります)。有担保ローンの場合は、金利のみならず必要経費をあらかじめ確認しておくことが重要でしょう。

目的によって無担保ローン・有担保ローンを選ぶ

今回は、カードローンに代表される無担保ローンとは何か、そして無担保ローンと有担保ローンの違いについてご紹介しました。

カードローンに代表される無担保ローンの特徴は、担保がいらずに気軽に、またスピーディーに利用できる反面、金利が高いということ。一方、住宅ローンに代表される有担保ローンの特徴は、低い金利で、長期にわたり、高額の借り入れができる一方、審査には時間が掛かり、借入時に費用も掛かり、担保価値によって融資条件が左右されるということです。

どちらのローンが有利か、また自分に合っているかを考えるにあたっては、まず何のための借り入れなのか(住宅を購入するための費用か、旅行に行くための費用か、など)、どれくらいの資金が必要なのかをしっかりと考える必要があります。そして目的に応じて適したローン商品を選択すると良いでしょう。

田中 裕晃
田中 裕晃

ファイナンシャルプランナー
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当

大手賃貸仲介業者に就職、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。 その後、創業者杉本雅幸の後継として株式会社大峰の代表取締役に就任、現在に至る。住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、相続対策などに関しての相談業務を行っている。

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