ミニマムペイメント方式とは?メリット・デメリットを分かりやすく解説
お金を借りる疑問の総合研究所【skkc.jp】カードローンの基礎ミニマムペイメント方式とは?メリット・デメリットを分かりやすく解説

ミニマムペイメント方式とは?メリット・デメリットを分かりやすく解説

ミニマムペイメント方式とは?

カードローンは一度申し込んで審査に通過すると、いつでも手軽にお金を借り入れすることができる点が魅力的です。金融機関によって違いがあるものの、審査はスマホで申し込みが完了し、本人確認書類などもアプリからアップロードでき、Web申し込みでスピーディーに完結できるようになっています。コンビニで現金も受け取れる利便性もアップして、カードローンへのイメージも変わってきた方も多いのではないでしょうか。

さて、そんなカードローンの商品提供をしている金融機関の大半はリボルビング(リボ)払いを返済方法として採用しています。リボルビング(リボ)払いとは、借入残高にかかわらず、毎月一定額を返済していく方法です。特に消費者金融では「ミニマムペイメント方式」と呼ばれる返済がメインで、“あるとき払い”などと呼ばれたりして、余裕があるときには通常よりも多く返済する方式などを活用されています。

そこで今回は、そんな「ミニマムペイメント方式」の特徴やリボルビング(リボ)払いの特徴を把握した上で、賢い借り入れや返済をする上でも役に立つ情報をご紹介します。

ミニマムペイメント方式とは?

ミニマムペイメント方式

ミニマムペイメント方式とは毎月一定額を支払うリボ払いの一種で、一般のリボ払いと違い、ご利用残高に応じてミニマム(=最小の)支払いとなり、利用残高は翌月に繰り越される返済方法です。ただし最小金額以上であれば、余裕があるときに増額したり、全額支払ったりなど、お財布事情に合わせて返済ができます。

返済の特徴としては、月々の返済額がとても少なく、家計にあまり負担なくカードローンを活用できることが1番のメリットです。例えば、新入社員の方が急な出費が重なって困っている場合でも、カードローンを活用して現金を用意でき、返済は少額の3,000円などからスタートできるため助かるでしょう。

しかし、返済期間が長くなることで利息が多く掛かるため、賢い返済方法をしっかり把握しておきたいものです。リボルビング(リボ)払いやミニマムペイメント方式の特徴を確認しながら、どのような返済方法にすれば効率的になるかも意識してみてください。

ミニマムペイメント方式での返済例

実際にミニマムペイメント方式のリボルビング(リボ)払いで借り入れをした場合、どのような返済になるのか計算してみましょう。

借り入れた10万円を、月々4,000円からのミニマムペイメント方式リボルビング払いにした場合の返済シミュレーションは以下の通りです。

【借入日】2018年1月…借入額:10万円、金利:17.95%、返済額:4,000円
繰り上げ返済しない場合のトータル返済金額:12万6,581円、お支払い回数:32回

【1回目】2018年3月1日…請求額4,000円、利息1,672円、借入残高:9万7,672円

【2回目】2018年4月1日…請求額4,000円、利息1,537円、借入残高:9万5,209円

【3回目】2018年5月1日…請求額4,000円、利息1,357円、借入残高:9万2,566円

【32回目】2020年10月1日、請求額2,581円、利息37円、借入残高:0円

10万円を借り入れた場合、ミニマムペイメント方式で月返済額を月4,000円にした場合には、32回払いで利息が計2万6,581円掛かる計算です。例えば、返済額を月1万円ずつにした場合には、10回でトータル利息は8,410円で済みます。

このように、ミニマムペイメント方式は少額からでスタートはしやすいものの、返済期間も長く、利息も多く支払う必要があるシステムです。そのため、少しずつでも増額で繰り上げ返済していったり、一括返済していく計画を立てていったりがベターな返済方法でしょう。

さて、そもそもミニマムペイメント方式の元となるリボ払いは、どのような返済方法なのでしょうか?テレビCMなどの影響もあり、認知度も広まってきていますので、実際のリボ払いのメリットやデメリットを確認していきます。

リボ払いのメリット

カードローンで借り入れをした場合に大半がリボ払いでの返済です。メリットとしては、まとまったお金をすぐに返済する必要はなく、毎月一定額を返済していくことができるため、支出のコントロールに大きく支障もないでしょう。

また、追加の借り入れをした場合でも同じようにコツコツの返済していくこととなり、一気に返済額が上がる心配がないため、利用しやすいのもメリットです。

以下では、もう少し具体的にリボ払いのメリットをご紹介します。

追加の借り入れがあっても返済額は一定

追加の借り入れをした場合でも返済額は一定で利用しやすい

カードローンの大半は、残高スライド方式リボルビング(リボ)払いを採用しているため、追加の融資をしたからといって、毎月の返済額が増えるとは限りません。多くの場合に返済額に変化はなく、返済する期間が伸びるため、毎月のやりくりが大変になることもないでしょう。そのため、つい気軽に追加融資を受けてしまいがちですが、返済期間と利息を常に意識していくことが必要です。

例えば、最初10万円を借りて月1万円ずつ返済をしている上で、追加でもう10万円借りた場合はどうなるでしょう?

借入残高が20万円以内であれば、毎月の返済額は1万円です。しかし、ずっと返済額が一定ではなく、ご利用残高が20万円超であれば1万5,000円と変わってきます。反対に徐々に返済して借入残高が下がっていけば、スライドして変化するのです。

このように、残高スライド方式リボルビング(リボ)払いは、借り入れも返済もしやすいため、追加融資を繰り返していたら、返済額が膨らみがちのため注意が必要です。いくら増額の借り入れをすると返済額がどれだけ大きくなるのか、事前に把握した上で検討しましょう。

繰り上げ返済が可能

繰り上げ返済が可能

繰り上げ返済も、各金融機関で基本的に対応しています。一括返済に対応しているカードローンであれば、現金の用意ができ次第、一気に元金を繰り上げ返済することができるため、自分でコントロールしやすいことがメリットです。ミニマムペイメント方式の場合には、常にこの繰り上げ返済をしていくことを前提に借り入れることをおすすめします。

繰り上げ返済には、気をつけたいポイントが2つあります。自分に合ったタイミングを見つけ、借り入れをする際にそのルールを決めて繰り上げ返済をしていってください。

1つ目は月々の返済金とは別に、繰り上げ返済用に毎月数千円でも数万円でもコツコツとお金を貯めていき、ある程度貯まったら繰り上げ返済に充てていくことです。ボーナスや臨時収入が入ったタイミングでは勢いで浪費せず、増額返済や一括返済していきましょう。

2つ目は、繰り上げ返済するタイミングです。お金が貯まったときが返済のタイミングと思われがちですが、返済はできるだけ早めに行うことをおすすめします。なぜなら、借り入れ当初は元金の支払いよりも利息の支払いを優先していて、なかなか元金が減りにくい状況だからです。少しでも早いタイミングでの繰り上げ返済を意識していくことで、借入額に掛かる利息を大幅に減らすことができます。

リボ払いのデメリット

リボ払いのメリットは便利で月々に負担を感じずに利用できる点ですが、反面デメリットとして借りすぎにつながりやすい点が挙げられます。

以下では、リボ払いのデメリットについて具体的に見てみましょう。

つい借りすぎてしまう

借りすぎてしまう

月々の支払いが一定のリボルビング(リボ)払いの場合、ついつい簡単に借り入れできてしまうため、気づいたときには借入残高がかなり増えていたというケースが多々あります。借入額を追加しても毎月の返済額には影響しないこともあるため、借入額を増やすことも容易です。しかしそのお手軽さとは裏腹に、ついつい借り入れしすぎて返済に苦労してしまう方も少なくありません。

その結果、やむなく自己破産や債務整理などといった手段をとる方もいます。カードローンによってお金は手に入りますが、あくまでも金融機関から一時的に借りているものである、「借金をするのだ」という自覚を忘れないようにしましょう。

利息が高い

利息が高い

リボ払いは、毎月定額を返済していれば良いというわけではありません。お金を借りるコストである利息は、借入金額が高い、借入期間が長いなどの場合には高くなります。どのくらい掛かるのでしょうか?

例えば、借入額20万円をミニマムペイメント方式のリボルビング(リボ)払いを毎月8,000円ずつ返済した場合、金融機関や借入金額にもよりますが、借り入れスタート時期の元金充当分は4,656円となり、利息は約4割を占める3,344円となる計算です。

借入残高に対して利息は掛かりますが、借り入れ当初の割合は高いものの、徐々に低くなる仕組みとなっています。そのため徐々に少なくなるものの、最後まで返済し続けた場合のトータル返済は25万3,187円になり、利息のみで約5万3,000円掛かる計算です。このように、やはり利息が高いことを常に意識していく必要があります。

いくら借り入れしているのか把握しにくい

いくら借り入れしているのか把握しにくい

借り入れた場合には限度額が設定されますが、その範囲内であれば追加で融資を受けることもできます。追加で融資を受ければ返済しなければならない金額も増えてしまいます。

 

返済期間が長くなる

返済期間が長くなる

カードローンの返済していく上で、支出のコントロールをしやすいというメリットの反面、返済期間が長くなるデメリットも生じます。借り入れ当初は、特に金利部分の充当が大きく元本分の返済が少ないため、返済期間が長いほど利息というコストも大きくなるものです。

また、カードローンの審査では借入限度額が設定されますが、その範囲内であれば追加で融資を受けることも可能です。追加で借り入れをすると本来は返済額が増えそうですが、リボ払いの場合には毎月の返済額には大きく影響しません。その代わりに返済期間が長くなってしまうのです。

あまり返済期間が長くなってしまうと、お金を借り入れているという感覚がマヒしてしまうため、利息をある程度にはとどめることが賢くお金を借りる方法です。返済期間が長くなるほど利息の負担も多くなってしまいます。返済計画を立てられない方ほど、返済期間が長くなることはおすすめしません。借り入れをした後に少しでも早い段階で、完済に向けて返済期間を短くするように意識を持つと良いでしょう。

金利負担分が大きく総返済額が増える

リボルビング(リボ)払いは分割払いのように終了が分かりにくいため、ふと「いつまで支払うのか?」「残金はどのくらいなのか?」と疑問に思われるケースもあります。毎月5,000円の支払いの設定だったから余裕だと思っていたら、返済に残り12カ月も掛かることに気づいた、毎月の手数料を改めて知ったなどのケースもあるでしょう。

少額の借り入れだったから良いものではなく、借り入れた後はトータルの返済額を少なくするように、繰り上げ返済&完済するなどして、少しでも利息を減らしていきましょう。塵も積もれば山となります。

リボルビング(リボ)払いのトータル返済額を最小限に抑えるためには、とにかく月々の返済額を増やして1日でも早く完済すること。または、余裕がある場合は勢いよく一括返済するのがおすすめです。

お問い合わせは各金融機関の電話やホームページから簡単にできます。「返済シミュレーション」などで、月々の利息や返済総額などを調べることもできるため、利用してみてはいかがでしょうか。

余裕があれば多く返済することを心掛けよう

今回は、そんな「ミニマムペイメント方式」の特徴やリボルビング(リボ)払いの特徴を把握した上で、賢い借り入れや返済をする上でも役に立つ情報をご紹介しました。

カードローンは、昔に比べて借り入れのハードルが随分下がってきました。マイホームや車購入などの用途別のローンに比べると金利が高いものの、用途を問わずに借り入れができますし、ミニマムペイメント方式により返済のハードルが下がった点は多くの方にとってメリットでしょう。

ただし、あくまでもカードローンは借金に変わりありません。借りたものは返していくために、返済計画も立てていくことが大事です。ミニマムペイメント方式を選択すると、月々3,000円の返済からスタートできますが、余裕ある時期やボーナス時期は普段よりも多く5,000円や1万円返済するなど柔軟に対応することで余計な利息を減らすことができます。

借入期間が長いと利息負担が増えてトータルの支払金額が多くなるため、余裕があるときは少しでも多く返済するように心掛けましょう。このような心掛けを持ち合わせていれば、いざという場面の手段として、カードローンも上手に活用できるかもしれません。

水野 圭子

CFP(R)認定者/1級ファイナンシャル・プランナー技能士
株式会社K’sプランニング 代表取締役社長
一般社団法人あんしんLifeコミュニティ 代表理事

大手損害保険会社で事務企画や本店営業を経験後に2010年にFPとして独立。女性の視点も踏まえたお金のノウハウをセミナーや企業研修にて延べ3,000人以上の方々に伝授。家計相談を中心とした個別相談やマネー情報等の執筆でも活動中。
著書:「小学生にもわかるお金のそもそも事典」