ボート・船の購入や船舶免許の費用が足りない!船に関するローンってある?
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ボート・船の購入や船舶免許の費用が足りない!船に関するローンってある?

海上を航行する小型船

ボートや船の購入・船舶免許取得費用に利用できるローンについて

貴方も釣り船やヨット、クルーザーなどの船(以下船舶)を自分で持つことに少しでも憧れた経験はありませんか?しかしながら、船舶に関する趣味には非常に高額なお金がかかると言われています。また、これらの船舶を運転するためには、たとえ小型のボートの場合でも小型船舶操縦士免許(いわゆるボート免許)が必要です。そのため船舶は「お金持ちの人の趣味」とも言われがちです。とはいえ、具体的にどのくらいの費用が必要であり、購入にあたりどのように資金計画を立てれば良いかを詳しくご存じの方はあまり多くないかもしれません。

そこで今回は、船舶の購入・維持にかかる費用や、船舶免許を取得するためのコストなど、また、一般の方が所有できる船舶にかかわるお金や、それらの資金として利用できるローンについてご紹介していきます。「将来自分の船を持ちたいので、所有するのにかかるお金を知りたい」「免許取得からマイボートの購入・維持・廃船までトータルコストはいくら必要?」など、疑問をお持ちならぜひご参考にしてください。

船舶の購入や維持にかかる費用とは

ここでは、船舶を購入するための費用や船舶免許の取得費用、そして船舶を持つことでかかってくる固定費や維持費などをご紹介します。
自動車などのように、船舶も保有しているだけでかかってくる諸費用があります。購入すれば終わりというわけではありませんから、保有や廃船に至るまでのトータルコストを計算し、その分も含めて資金計画を立てる必要があるわけです。

船舶免許(ボート免許)の取得費用

船の操舵輪を握る男性

釣り船やヨット、クルーザーなどの船舶を運転するには、いわゆる船舶免許(ボート免許)を取得する必要があります。
船舶免許には「2級小型船舶操縦士」、さらに「1級小型船舶操縦士」の2種類があります。「2級小型船舶操縦士」は、20トンまでの小型船舶を運転することが可能で、限定された海域のみの航海ができます。「1級小型船舶操縦士」になると、操縦できる船舶は20トン未満の船舶と変わりませんが、航海が可能となる海域が限定されなくなります。つまり、「1級小型船舶操縦士」の免許があれば、世界一周も夢ではなくなるというわけです。

ただし、船舶免許を取得する場合も、自動車のように専門の教習所やスクールに通って教習を受けることになります。

船舶免許の教習費用(教習所用+申請用)の目安

【1級小型船舶操縦士】
教習費用の目安:12万円~15万円ほど
教習にかかる日数の例:学科4日+実技1日

【2級小型船舶操縦士】
教習費用の目安:11万円~12万円ほど
教習にかかる日数の例:学科2日+実技1日

上記のように、2級の場合は教習所により3日で取得が可能ですが、1級の場合は5日必要です。

なお、船舶免許の取得には、費用以外にも受講票の他、本籍記載の住民票・証明写真・医師記入の身体検査証明書・委任状などが必要です。通常教材は費用を振り込むと事前に送付されますが、念のため各教習所に確認しましょう。

また、上記の費用目安にもあるように、教習費用(国家試験免除コース)は自動車免許の取得時にかかる教習費用より安価になる場合が一般的です。また、クレジツトカードでの決済が可能な教習所もあります。こちらも念のため事前にご確認ください。

ただし、免許の更新にかかる費用は、自動車免許と比較すると高めです。具体的には、更新期日は5年に一度(更新は有効期限の1年前から可能)となりますがその都度1万円程度かかります。

ちなみに、2級小型船舶操縦士の免許の有効期限が切れてしまった場合でも取得費用は必要ですが、1級小型船舶操縦士を取得すれば更新手続をしなくても済むという裏技があります。

高額な船舶(ボート)の購入費用

たくさんの1万円札

船釣りなどに使われるいわゆる「マイボート」を購入する場合、新艇で買うなら定員や大きさにもよりますが、安くて200万円台から、中古艇なら安価なボートで100万円ほどから選べ、豪華で大型のものは億単位の価格になるものもあります。個人で所有するボートとして選ばれやすい価格帯は、200万円~1,000万円ほどと言えるでしょう。

新艇を選べば当然購入費用は割高になりますが、中古艇も専門の流通サイトなどを通じて多く出回っていますので、初めは販売店や仲間内で詳しい人のアドバイスを得ながらでも、中古艇からご自身にあった船舶を選ぶほうが無難でしょう。

船舶保管場所の契約費用はいかほど?

港に係留された小型の漁船

船舶(ボート)は自動車のように、自宅に保管できるものではありません。海岸や湖などに面した場所にある地域にあるマリーナに、ご自身の保管場所を確保しておくことになります。この保管場所の確保にも、そこそこの費用がかかります。

ヨットやボートなどの小型船舶の保管費用は、船体の全長(船舶の長さではなく係留状態での実測)にもよりますが、係留料金と諸雑費(3万円程度)を含め1年単位で20万円~40万円ほどにもなります。

また、何もなければ後日返還されますが、保証金も係留金額の1年分程度が必要です。
水上に係留保管する場合と地上保管の場合がありますが、地上保管の場合には揚降料(船を揚げ下ろしする料金)と、船舶を置いておくための船台の購入費用もしくはレンタル費用がかかります。係留保管の場合は付着した貝などをこまめに除去する費用もかかります。

揚げ降ろしの手間はかかりますが、係留保管に伴う船舶の傷みが少ない分、地上保管のほうが人気もありオススメ、と言う人が多いようです。

小型船舶(ヨット・ボートなど)の保険料

両手で囲まれたヨットの模型

自動車の任意保険のように、船舶(ヨット・ボートなど)も何らかのアクシデントに備え、万一のためにも船舶専用の保険に加入しなければなりません。
船舶の保険料は、対人・対物による法律上の損害賠償責任保険(万一のアクシデントに備えた賠償のための保険)と船体保険(ご自身の船舶の損害にかかる保険)で、年間5万円~15万円ほどかかるケースが一般的です。しかし、船舶の価格やサイズなどによって、保険料も細分化されていて個別に保険料が設定されます。

さまざまな特約などを付加すれば、支払う保険料は当然割高になりますが、船舶は自然を相手にする側面の大きい海の乗り物です。常に万が一を想定して、きちんとした保険に加入しておくことをオススメします。ただし、保険金を支払われない場合の条項の確認は必要です。

燃料費の負担度合

船の給油口に給油するイメージ

こればかりは、船舶の利用頻度や航行距離によって毎月の支払い金額が異なります。
例を挙げると、一度の航海で1万円ほどの燃料代(費用負担)がかかるとして、月に一度でも船に乗ると年間で12万円かかる計算です。個人所有のボートの場合の多くは、1月に一度の航海でも6,000円~1万5,000円、年間では10万円~30万円ほどの燃料費がかかるものと心得ましょう。

メンテナンスにも定期的な費用がかかる

船のメンテナンスをする男性

船舶も自動車のように、定期的なメンテナンスを必要とする乗り物です。小型でもボートを持っていれば、自動車の車検に該当する「船検」を定期的に実施しなければなりません。

【船検の時期】

一般の小型船舶(旅客船を除く)であっても日本小型船舶検査機構(JCI)による「定期検査」と呼ばれる検査が6年ごとに義務付けられていますが、その中間のタイミングで簡易ですが「中間検査」も受ける必要があります。したがって、船検が来る時期は「3年に一度」と考えておく方が良いでしょう。

【船検で必要な資金費用】

3年に一度の頻度でやってくる船検にかかる総費用は、個人所有の小型船舶(旅客船を除く)の場合で「1回5万円ほど」となることが一般的です。しかし、これも船舶の状態やサイズなどで変わりますから、船検に伴うまとまった必要資金に備えて「船検積み立て」を行うオーナーさんも多いようです。

【船検以外でのメンテナンス費用】

自動車のオイル交換も走行距離に関係なく半年に1回は必要と言われているように、船舶のオイル交換もまた年に2回ほど行うオーナーさんが多く、それには年間2万円ほどかかります。
また、消耗品を交換すればそれだけ追加費用がかかりますし、もちろん、通常使用に伴って傷みや劣化などが生じれば修理や塗装にかかる費用も必要となります。

船舶の購入や船舶免許取得にローンが使えるって本当?

ローン申し込みのイメージ

船舶を購入するには多くの現金が必要。貯金をしっかり貯めて購入できれば良いのですが、なかなかそうもいかないというのが現実かも知れません。そのため、最近ではローンで借り入れて船舶を購入している方のほうが多くなってきています。

いわゆるボートローンは多くの販売店で取り扱っており、購入の相談をしているタイミングでお店の人に薦められることも多いのではないでしょうか。しかし近頃では、販売店の提携ローンだけでなく、銀行などの金融機関でもボートローンを取り扱っているケースが増えてきました。

船舶(ボートなど)の購入に使えるおもなローンとは

地元の地銀などで取り扱っている「目的別ローン」

お近くの地方銀行で利用できる目的別ローンで、「スポーツ・レジャー費用に利用できる」と書かれている場合には、大抵はボートの購入や船舶免許の取得目的で融資を受けることができます。

しかし、高額なボートの購入費用としては満足いかない可能性があります。
目的確認が可能なローンの取り組み強化もあり、銀行によっては利用限度額が一昔前よりは少しは増えている(10万円~500万円までなど)ようですが、利用限度額が低めである場合(最大で300万円までなど)が多いためです。

スルガ銀行がトータルサポートする「ボートオーナーズローン」

趣味にかかる費用に特化したユニークな目的別ローンを、多数展開しているスルガ銀行ですが、ボートオーナーを全面的にサポートする「ボートオーナーズローン」も展開しています。これを活用しない手はありません。

ボートオーナーズローンには、「購入費用のほか船舶免許の取得」「維持やメンテナンスや艇置にかかる費用」「廃船資金」に至るまでトータルにサポート、船舶に関するさまざまな用途に充てられるという利点があります。

また、一般的な銀行の目的別ローンと比較して、利用限度額が高いことが一押しのポイントです。銀行の目的別ローンでは、最大300万円ほどまでの借り入れしかできないケースがほとんどですが、ボートオーナーズローンの最高限度額は「800万円まで」と高くなっています。

ボート販売店で取り扱うショッピングクレジットとは

ボートの購入だけにローンを利用するのであれば、販売店がクレジット会社と提携して展開しているショッピングクレジットも選択肢の1つと考えることができます。

純粋にボート本体の購入にかかるお金だけがクレジット払いになるため、他の維持費やメンテナンス費用は自費で調達できるというケースでは利用しても良いでしょう。ただし、クレジツトカードのポイントは付加されたとしても、金利は銀行のローンと比較するとかなり高めになってしまいます。

銀行などの資金使途フリーのカードローンを活用する方法

カードローンと言えば、手持ちが無く少額のお金を用立てたいときにその都度利用するもの、と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、意外にまとまったお金が必要なときにも資金確保に役立つものです。

銀行で取り扱っているカードローンでは、借り入れ可能額が最大500万円ほどまでに設定されていることが多いようですが、個人で所有するボートの購入資金として十分な費用を調達することもできます。また、カードローンは資金の使いみちが自由ですから、ボート購入にかかる費用だけではなく、メンテナンスや維持などの付帯費用でも自由に利用できます。もちろん、船舶(ボート)免許の取得にかかる費用にも使うことができます。

ボート購入のための資金調達に、ボートに関するローンだけでなく一般的なカードローンが役に立つという点は、見逃せない活用方法かもしれませんね。

金利やその他のメリットは?

ボート購入に利用できるローンの中でもっとも金利が高めなのが、実は販売店で提供しているショッピングクレジットと言えます。自動車をローンで購入するときにも、金利がもっとも割高になるのはディーラーで取り扱っている提携のディーラーローンであるケースによく似ていますね。ショッピングクレジットの金利は年間15%ほどが多く、国内で展開されているクレジット・ローン商品のなかでももっとも高い水準と言えます。また、年単位で長期間での返済をするとなると、利息だけでもかなりの金額を支払うことになってしまいますので注意が必要です。

少しでも金利を抑えられるのが、銀行などで扱っている使用使途限定の目的別ローンです。まず、スルガ銀行の「ボートオーナーズローン」を例にとると、金利は年7%~11%となっています。条件や融資金額によって適用される金利も異なりますので、しっかりと確認することが大切と言えます。

そこで次に検討したいのが、借入金額次第でかなり金利を低くできるカードローンです。カードローンは少額の融資の場合では、一般的なクレジットなどと金利の水準はさほど変わりませんが、借入額が高額であればあるほど金利が低く設定できるのです。

船舶の購入には、おおむね200万円~500万円くらいの費用が必要です。それを考えた場合、資金使途にかかわらずカードローンであれば金利を年間9%~2%ぐらいにまで抑えられる可能性すらあります。

船舶に関するローンを利用する際の注意点とは

もちろんちゃんとした借入審査があります

さまざまなローンやクレジットと同様に、契約時には所定の借入審査が行われます。それに通過しなければ、借り入れはできません。

借入審査には、通常のローンと同じく、各社ごとに「安定した月々の収入があるのか」「返済能力に疑問点がないか」「過去に金融事故を起こした履歴がないか」などの審査基準があります。

自動車関連のローンが活用できる場合もある?

銀行などで取り扱っている自動車ローンの中には、マリンスポーツに関する費用(船舶の購入資金および船舶免許の取得)に使えるものもあります。この種類のローンには、自動車の購入費用以外に、バイクやレジャー船などの購入にかかる費用にまで用途を広げているものがあるからです。

金利についても、銀行や信金・労金などのローン商品であればかなり低めなものもありますので、事前にお近くの金融機関で取り扱っていないか調べてみると良いでしょう。これであればローンの種類にもよりますが、最大1,000万円ほどまで無担保で借り入れができるものまであります。

ローンを上手く活用してマイボートを長く維持しよう

今回は、自分の船舶(マイボート)を購入して維持するためにかかる費用や、それらの費用にローンを上手く活用する方法などについてご紹介しました。

これまではお金持ちの人向けの趣味といわれてきたマリンレジャーですが、最近では一般的な会社員の方も「釣りやクルーズ目的」で船舶を持つようにもなりました。しかしながら、安全で快適に船舶に乗るためにはそれ相応のお金も必要となります。
船舶は購入すれば長く利用するものですから、住宅や自動車などと同様で購入にローンを借り入れすることはある意味当たり前と言えます。

「貯金をはたいて船舶を買ったけれど、乗るための費用が捻出できずほぼ置きっぱなし……」という事態となるよりは、ローンを上手く活用してマイボートを長く維持できる生活を検討してみてはいかがでしょうか。

木村 正人
木村 正人

ファイナンシャル・プランナ-、CFP®、GLGカウンシルメンバ-
FP1-オフイス21 代表(http://fp1-office21.com/)

ライフプラン&マネ-に関するコンサルティングから金融・財務など法人まで、コンサルティングを行う。全国信用組合月刊誌、みずほリサーチ&コンサルティング専門書、そのほか「一般・経営者」向けコラムなど原稿執筆実績あり。