ギターが欲しい!楽器ローンは学生でも利用できる?審査は甘い?

ギターが欲しい!楽器ローンは学生でも利用できる?審査は甘い?

3本のギター

学生でも楽器ローンでギターを購入できる?

ローンには種類の商品がありますが、「楽器ローン」という商品はご存じでしょうか?文字通り、楽器を購入する際に利用できるローン商品を指します。

ギターやピアノをはじめとする楽器類は、数十万円から数百万円するものも多く、なかなか一括では購入できないのが現実です。しかし、音楽をする方にとってはよりいい音、よりいい道具を求めるのは自然なことでしょう。一生モノだと腹をくくって購入を決意したときに、楽器ローンを利用することができれば心強い味方になることでしょう。

今回は、楽器ローンの概要や、審査内容、利用金利についてご紹介します。これから楽器を購入しようとしている方は、ぜひご参考にしてください。

楽器ローンとは?

楽器ローンとは、楽器を購入する際に使えるショッピングローンの一種です。楽器ローンで購入するのと、クレジットカードのショッピング枠で購入するのは同じように見えますが、両者にはどんな違いがあるのでしょうか。

楽器ローンの特徴

ギターを弾く男性

簡単にいうと、楽器ローンは楽器の購入代金を分割払いするショッピングローンということです。単純な分割払いと違う点として、販売者と購入者の間にローン引受会社(信販会社)が入ります。お金の流れとしては、信販会社が販売者に立て替え払いをして、購入後に分割払いで回収するという仕組みになります。

分割払いのリスク(支払いが滞るかもしれないというリスク)は信販会社が負うことになるため、その他のローンと同じく支払回数に見合っただけの金利がかかることはいうまでもありません。

クレジットカードと大きく違う点は、

  • 目的が楽器の購入に限定されていること
  • 購入の都度審査およびローン契約をしなければならないこと
  • 利用期間が比較的長く設定できること

の3点でしょう。

目的ローンについては後述しますが、購入の都度審査が必要だというのは、クレジットカードの感覚に慣れている場合は分かりにくいかもしれません。

例えば、100万円のギターを36回払いの楽器ローンで購入したとします。途中、18回払ったあたりで残代金が50万円になったとして(金利は考慮していません)、残り50万円の枠で別のものが購入できるかといったら、そういうわけではありません。この状態でさらに50万円のアンプを楽器ローンで購入する場合、返済中のギターの代金とは全く別に、新たにアンプ用に楽器ローンを組まなければならないのです。

つまり、あくまでも商品1つ1つに対する分割払いのサービスであると理解してください。

加えて、楽器ローンはクレジットカードよりも分割回数が多いという特徴があります。クレジットカードの場合は24回払い、36回払いまでというのが主流ですが、楽器ローンは最長120回払いとするものもあり、1回あたりの返済額を抑えることができるのです。

クレジットカードの特徴

買い物袋とクレジットカードを持つ女性

クレジットカードの利用枠には「ショッピング枠」「キャッシング枠」があり、前者は商品購入時の決済用に、後者はお金を借りる用に設けられます。

例えば、ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が30万円だとすると、50万円分の買い物と、30万円分の借り入れが可能ということです。

楽器ローンとの違いは、枠内であれば何度でも使うことができるため、50万円のアンプを買ったあと、返済をして残債が30万円になったとしたら、残り20万円の枠で別のものを買うことができます。店舗も商品のジャンルも問わないので、どんなショッピングにも使うことができることも特徴。クレジットカードはフリーローンに分類され、利用目的は問われないのです。

目的ローンとフリーローン

目的がたくさんあるイメージ

楽器ローンは目的ローン、クレジットカードはフリーローンだと説明しましたが、この違いは「ローンの利用目的が決められているかどうか」という点にあります。

代表的な目的ローンとして「住宅ローン」が挙げられますが、住宅ローンは基本的にローン利用者本人が居住するための土地建物を購入(建築)する目的にしか利用できません。セカンドハウスや投資用の不動産は住宅ローンの目的外となりますので、同じ不動産であっても利用対象外になるのです(金融機関によって細かい規定は異なります)。

楽器ローンの場合、ローンの利用目的が楽器を購入することですので、楽器以外のものに使えないというのは分かりやすいでしょう。

一方、クレジットカードのようなフリーローンは、利用目的を問われません。もちろん楽器を購入することもできますし、飲食代金を決済することもできます。 一見、フリーローンの方が有利に見えるかもしれませんが、目的ローンは目的を限定している分金利が抑えられていたり、利用者の幅を広げていたりというさまざまな特徴があるため、場合によっては目的ローンの方がお得に利用できるかもしれません。

ギター購入時の楽器ローンは学生でも利用できる?

ソファーに寝そべって頬杖をつく女子高生

楽器ローンは学生でも利用できるのでしょうか。

まず、楽器ローンの利用には年齢制限が設けられています。満20歳以上とするものが多いですが、中には満18歳以上(高校生を除く)というものもあります。さらに、安定した収入の有無も問われます。とはいえ、正社員である必要はなく(業種・職種の限定はありません)、アルバイトやパートでもローンの利用は可能です。

つまり、利用可能年齢に達していること、アルバイトなどで定期収入が見込めることの2点を満たしていれば、学生であっても楽器ローンを利用することに問題はありません。 ただし、利用額と収入のバランスが合っているかも審査対象となるため、収入に対してローンが高額すぎると判断された場合は、審査で断られるケースもあるでしょう。また、保護者を連帯保証人とすればOKというケースも考えられます。

楽器ローンの審査とは?

たくさんの1万円札の上に置かれるルーペ

楽器ローンを利用するためには、利用の都度審査に通る必要があります。楽器を購入する際に店頭で、もしくはネット通販の場合は購入ページで、楽器ローンを利用する(クレジットカードを使わない分割サービスを利用する)ことを告げると、ローンの申し込み手続きに移ります。

利用金額が少額であればすぐに結果が出ることもありますが、高額になれば審査回答までに数日かかることも考えられるでしょう。

信販会社から利用者本人へ確認の電話が入ることもありますし、在籍確認で職場に連絡がいくこともあります。この場合は確認が取れるまでは審査がストップしてしまいますので、その点はご注意ください。なお、在籍確認といっても信販会社を名乗るわけではなく、担当者が個人名で電話をかけてきますので、ローンの利用が職場にバレるリスクはそれほど高くありません。

楽器ローンの審査に通る人の特徴

楽器ローンの審査では、個人信用情報と返済能力の有無(安定した収入があるかどうか)が重視されます。

個人信用情報というのは、信用情報機関が保有する個人に関する信用情報のデータですが、現在の借り入れ状況やクレジットカード、カードローンの利用状況、返済に遅延や滞納がないか、過去に債務整理などをしていないか、などの情報を信販会社が確認します。信用情報に何らかの事故情報が載っている場合は、審査落ちする可能性も十分ありますので注意してください。

返済能力に関しては、楽器ローンは貸金業法の総量規制の対象外ですので、年収の3分の1を超えてはならないという決まりはありません。しかし実際問題として、年収に対する購入代金の割合が大きすぎると審査落ちする可能性があります。他の借り入れと合わせて、総量規制の基準値内に収まるようにしておいた方が無難でしょう。

利用金額と収入のバランスが取れていて、他社での借り入れがなく、過去に金融事故を起こしていない人であれば、審査に通る可能性は高いといえるでしょう。

楽器ローンの審査に通らない人の特徴

楽器ローンの審査に通らない人の特徴として、以下のようなケースが考えられます。

信用情報事故がある

一番気を付けなければいけないのは、信用情報にキズがあるかどうかという点です。

過去にクレジットカードの支払いを滞納したことがあったり、複数回、あるいは長期にわたる支払い遅延があったり、任意整理、自己破産などの債務整理をしていたりすると、審査はかなり厳しくなってしまいます。

事故情報がどれくらいの期間記録されるかは信用情報機関によって異なりますが、自己破産などの債務整理は免責決定から最大10年、滞納などは最大5年ほど記録が残る可能性があります。心当たりのある方はご注意ください。

年齢制限を満たしていない

楽器ローンの利用には年齢制限が設けられています。満18歳以上とするものもあれば満20歳以上とするものなど、信販会社や販売店によって基準はさまざまです。

また、利用には年齢の上限を設けている場合もあり、満65歳までとするものもあれば、最終完済年齢が満69歳までとするものもあります。利用開始時の年齢と完済時の年齢が制限に引っかからないかどうか、事前に確認しておくと良いでしょう。

安定した収入がない

カードローンの利用と同じく、楽器ローンも安定した収入が必要です。正社員である必要はないため、学生でアルバイトをしている場合でも利用は可能です。また、年金収入のみであったり、不動産収入のみであったりしてもかまいません。

もちろん、無収入の場合はご利用できないためご注意ください。

楽器ローンの金利について

書類の上に電卓を置いて計算する人

それでは、楽器ローンの金利についてはどのようになっているのでしょうか。

まず、基本的な仕組みとして、分割回数が増えれば増えるほど、金利手数料は高くなる傾向があります。これは当たり前のことですが、支払金利というのは期間が長いほど複利効果で膨らんでいくためです。

金利をあまり払いたくないのであれば期間(分割回数)を短くする、1回あたりの返済額を抑えたいのなら、結果的に金利負担が大きくなるのを受け入れるというように、返済計画に合わせて支払回数を考えることが重要。この点では、クレジットカードの分割払いに関しても同じことがいえるでしょう。

次に、クレジットカードと異なる点ですが、楽器ローンの金利手数料に関しては、楽器販売店がサービスの一環として一部負担するケースがあります。

例えば、ある販売店では48回払いまでの金利を0円にするキャンペーンが行われてい、自己破産などの債務整理は免責決定から最大10年、滞納などは最大5年ほど記録が残るたり、別の販売店では新品の商品に限り36回払いまでは金利0円というケースもあったりします(どちらの販売店もそれ以外の商品や分割回数にもキャンペーン金利が設定されています)。

クレジットカードで分割払いをする場合は金利が0円になることはありませんが、その分クレジットカード利用ポイントがつくことがあります。楽器ローンとクレジットのどちらが有利かは場合によるので、よくご検討してから選択するようにしてください。

楽器ローンの手続きに必要なもの

自分の身分証明書を眺める高校生

楽器ローンの申し込みには、顔写真付きの身分証明書が必要です。運転免許証やパスポートがあれば問題ないのですが、健康保険証など顔写真のない本人確認書類の場合は、複数の書類(健康保険証+住民票など)を求められるケースがあり、事前に確認の上準備しておくと良いでしょう。また、店頭で申し込みをする場合は印鑑を押すケースもあるため、認め印を忘れずにお持ちください。

また、審査が通ったあと、毎回の支払いを振り込みではなく銀行口座引き落としにするためには、口座振替用紙への銀行印の押印・提出が必要です。あわせて、口座情報も必要になるので、キャッシュカードか通帳、もしくは口座情報をメモしたものを持参するようにしましょう。

楽器ローンは高額な楽器購入の際に便利

今回は、楽器ローンの概要や、審査内容、利用金利についてご紹介しました。

楽器ローンは、クレジットカードやカードローンなどに比べても利用する機会が少ないでしょう。それは利用目的が制限されているからであって、決して楽器ローンが不利な商品であるからというわけではありません。むしろ、上手に利用すればクレジットカードよりも有利に利用できるケースもあるのです。

楽器ローンの利用を検討される方は、金利手数料やキャンペーン、クレジットカード利用時の付加ポイント、支払回数や1回あたりの支払額など、あらゆる面から比較して、自分に最適な方法を考えてみてはいかがでしょうか

田中 裕晃
田中 裕晃

ファイナンシャルプランナー
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当

大手賃貸仲介業者に就職、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。 その後、創業者杉本雅幸の後継として株式会社大峰の代表取締役に就任、現在に至る。住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、相続対策などに関しての相談業務を行っている。

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