サラ金・街金・闇金とは?金利や取り立てなど3つの違いをわかりやすく解説

サラ金・街金・闇金とは?金利や取り立てなど3つの違いをわかりやすく解説

紙幣の上に立つ男性の模型

サラ金・街金・闇金とは?3つの違いをチェック

銀行や信金・信組・労金・JA以外の金融業者は、どれも同じようなものだと思っていませんか?主に、銀行などの金融機関以外の金融業者については「ノンバンク(信販会社+サラ金)」、「街金」の2つに分かれます。この2つはいずれも貸金業法に基づいて営業しているまっとうな金融業者です。しかし、これらの他に貸金業者として登録せず無断で営業する「闇金」と呼ばれる違法業者も存在します(※1)。

今回は、お金を借りたこともない方に混同されがちな「消費者金融業者」と呼ばれる「サラ金」や「街金」、そして違法業者である「闇金」の、3つの金融業者の違いについてご紹介します。

今後お金を借りる予定があり、できるだけきちんとした方法で借りたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

(※1)現在では、無登録業者の罰則は重く、貸金業登録制度もさらに登録審査が厳格になるなど法強化がされています。

サラ金とは?

握手をするスーツの男性

サラ金という呼称に厳密な定義はありませんが、一般的には「大手の消費者金融業者」という位置づけになります。

かつては「サラリーマンであれば誰でも簡単に無担保で資金使途不問のお金を借りられるところ」というイメージが強かったため「サラリーマン金融」、略称として「サラ金」と呼ばれるようになりました。

これには、1970年代のサラリーマンを対象とした貸金業者が比較的に多かったことも関係しているようです。

その後は、女性や自営業者へと拡散され「消費者金融」の呼称で知られています。

大手消費者金融とはノンバンクの1つですが、以前では「信販会社であれば良いがサラ金は良くない」と感じる方も多かったものです。

近年では全国各地に事業展開を行い、タレントなどを起用してテレビCMなどでも頻繁に名前を聞くおなじみの業者というイメージを持つ方のほうが多いかもしれません。

銀行などと同様に、店舗窓口において融資の受付を行っている他、人通りの多い場所に無人契約機を設置するなどして融資の契約が安心かつこっそり容易にできます。

また、銀行などのカードローンの保証会社としてもその一役を買い信頼度を増しています。

最近ではすべてWeb上の申し込みで契約を完了させられる仕組みが整った業者も増えており、借り入れ・返済の両者における利便性の高さがますます向上しているところが特色です。

街金(まちきん)とは?

繁華街

街金は、サラ金と同様に消費者金融業者であることには変わりありません。異なるのは、その事業規模です。

都市銀行と地方銀行にもそれぞれ役割のイメージがあります。サラ金が「全国展開している大手の消費者金融業者」であるのであれば、街金は地元の顧客が多い「中小規模の消費者金融業者」と考えると良いでしょう。

ちなみに街金という呼び名は、街中のオフィスビルや雑居ビルのテナントで営業していることが多かったために付けられたと言われています。

街金の特徴は、大手消費者金融業者がつかめなかった層、つまり、サラ金で融資の審査が通らなかった顧客(いわゆる少々のブラック層も申し込み可)をメインターゲットとして融資を行っている点です。一般的にサラ金よりも案外審査が厳しくないと言われているとおり、比較的簡単にお金を借りやすいと思われています。

とはいえ、誰でも街金で100%融資を受けられるわけではありません。やはり所定の審査を行うなど、融資の判断をすることは大手とほぼ同様と言えます。

街金は審査が緩いとは言われていますが、「大手のサラ金よりは少し審査が厳しくならない程度」と心得ておくと良いでしょう。

つまりこれは、金利の設定や返済督促などに関しても貸金業法にのっとり至って常識的な方法で行われているからです。

かつては、違法な悪徳業者もまとめて「街金」と呼んでいた時代があったため、街金と聞いてなんとなく怖いイメージを抱く方も多いかもしれません。しかし、現代において「街金」と呼ばれる業者は、一部を除きほぼ貸金業登録をきちんと済ませて営業しているまっとうな会社なのです。

ただし、金利以外のグレーな手数料や仲介料などの名目でお金を請求されるなどのケースもあるため油断は禁物です。

闇金とは?

お金のジェスチャー

「サラ金」も「街金」も、貸金業法を守ってきちんと営業している、正しい形の金融業者であることが分かりました。では、「闇金」と呼ばれる金融業者はどうでしょうか。

「闇金」と呼ばれる業者は、分かりやすく言えば「悪徳な金融業者」です。その中には正規の金融業者としての登録を偽装はしているものの高利を設定している場合もあるため油断できません。

また、悪徳な金融業者だと分かっていても、こうした闇金から借りてしまう方が後を絶たないことも事実です。

そもそも闇金が「闇」である最大の理由は、「貸金業者として登録をしていない」点です。要するに「モグリ」でこっそりと金貸しを行っている業者だと考えると良いでしょう。

闇金業者は、自分たちは法に縛られずに営業できると思い込んでいますから、金利の設定も取り立ての方法もはっきり言って非常識が当たり前であり、違法な手口を平気でとってきます。

正直なところ、闇金からお金を借りてしまうと、普通の生活ができなくなるケースがほとんどです。高い金利や常識外の取り立てに悩まされる暗い未来しか考えられません。

そのため、どれだけお金に困ったとしても、闇金からだけはお金を借りないように重々注意しましょう。

闇金かどうかを見分ける方法としては、まず「電話番号が固定電話か携帯電話か」「貸金業登録を済ませていて、登録番号が開示されているか」の2点を確かめてください。連絡先の電話番号が携帯電話のみであれば、貸金業登録をしていない「モグリ」の業者であることが分かります。

また、貸金業者としての登録番号が偽装して書かれている場合もあるため、それをすぐに信用せず、ネットで検索などをして虚偽や誤りでないことを確かめる(※2)ことも必要です。

(※2)金融庁ホームページで登録業者かどうかを検索しましょう。「登録貸金業者の商号・登録番号・所在地等」また、財務局登録番号を詐称しているような業者情報も確認できます。

サラ金・街金・闇金における金利の違い

サラ金と街金、そして闇金では、お金を借りたときに設定される貸付金利に大きな違いがあります。

ここでは、サラ金・街金・闇金の3つで金利がどれくらい異なるのかについて、ご紹介します。

サラ金の金利

通常、消費者金融業者は貸金業法に基づいて事業を行うため、「法定金利」と呼ばれる法で定められた設定金利の上限を守る必要があります。

法定金利では、金利の上限を年利15%としているため、これ以上の金利が設定されることはありません。

ただし、利息制限法や貸金業法で定める法定金利15%が適用されるのは100万円以上の融資のみです。融資金額が少額で1~10万円の融資の場合は年利20%が上限、10~100万円までの融資の場合は年利18%が上限となります。

融資金額の差によって年利が異なる点には注意しましょう。

街金の金利

街金もサラ金と同様に消費者金融業者の1つですから、金利に関しても「法定金利」を順守して営業しなければなりません。

そのため、街金だからといって金利が特に高い、あるいは低いということはないわけです。

闇金の金利

ところが闇金の金利は、はっきり言って常識の範囲を超えた法外な利率が設定されます。

例えば、「トイチ(10日で1割の金利)」から「トサン(10日で3割の金利)」など、とんでもない金利を提示してくるのです。

これを年利に直すと、「トイチ」の利率でも年利は「3142%」と、ありえない数字になってしまいます。この数字を見ただけでも、「借りたくない」と思う方が多いのではないでしょうか。

なお、あまり参考にしたくない数字かと思いますが、「トサン」の場合の年利は「1441791%」となります。ここまでくると、正常な判断力がある方はまず借りようとしないでしょう。

しかし、闇金は自己破産者を含めお金に困ってわらにもすがる思いの方を食い物にしている業者です。このような法外な営業を続けていても借り手がありこの需要がなくならないところに、まさにこの世の闇の深さを感じざるを得ません。

ただし、金融庁のヤミ金融対策の1つとして、年109.5%を超える利息での貸付契約の無効化(利息の支払い一切不要)について登録・無登録業者は問わないと定めているため、もし違法な年利の貸付契約をしてしまっても無効にできる可能性があります。

サラ金・街金の活用方法について

サラ金の活用法で知っておきたいのは、「初回の利用時のみ一定期間無利息」というサービスが展開されている業者が多数ある点です。

30日間の場合や、180日間の場合など業者によって期間はさまざまですが、「1カ月払いや数週間待てば資金が手元に入る予定があるものの、やむを得ず今すぐお金が必要」というときなどに活用すると良いでしょう。

一方街金の場合は、大手のサラ金にはない融資パターンが利用できるため、それらを活用したい方にとってはありがたい存在かもしれません。

例えば、大手のサラ金ではお金を貸す仕組みとして多い方法に「カードローン」が挙げられます。キャッシング専用のカードでATMなどから引き出す方式です。

それに対し、街金では「振込融資」や「店頭での直接貸付」が主体となります。したがってカードローン以外の融資方法がご自分にとって都合が良いという方は、街金も便利に利用できる可能性があるでしょう。

また、街金ではサラ金が取り扱っていない「複数の借り入れを一本化するための融資」を積極的に行っていることも大きな特徴です。

サラ金の店舗や契約機がこれだけ増えた今でも街金の需要が減らないのには理由があり、この種の融資が利用できることが大きく起因していると言われています。

サラ金・街金・闇金における取り立ての違い

空の財布

通常サラ金や街金は、常識の範囲内で正しく利用すれば大きなリスクは少ない金融業者であることが分かります。ただし、金融業の登録をしていない闇金は、金利の面だけを見ても危険を感じるレベルであり、かなり高リスクで公的にも認められていない悪徳金融業者と言えるでしょう。

以下では、サラ金・街金・闇金それぞれの、返済が遅れた場合の取り立ての手法についてご紹介します。

サラ金の取り立て

電話のダイヤルボタンを押すスーツの男性

サラ金は貸金業法に基づいて営業していますから、返済が遅れた場合の取り立てにおいても貸金業法で禁じられている違法な手段をとることはありません。

返済予定日を過ぎても返済がないと、まずは数日ほどして直接債務者の携帯へ電話がかかってきます。もちろん督促する内容ですが、口調は丁寧で一般的なビジネス連絡と同様です。

また、電話での応対についても法に触れないようマニュアル化が徹底されているので、基本的には「通り一遍な対応」に終始しています。

電話連絡の後、さらに返済が遅れると文書で督促状が届きます。二重の紙を圧着したタイプのはがきである場合が主ですが、開かなければ督促状だとは分かりません。しかも、送り主名も個人の名前となっていたりします。

それでも返済をしなければ、自宅に電話がかかって来ます。しかし、ご家族に知られない配慮のためこのあたりは個人名を名乗り、かつ応対も丁寧であるはずです。

しかし、それでもなお返済を怠れば債務者本人の職場に電話が来ることがあります。この場合も個人名を名乗ってくれますが、よほど返済を滞らせない限りはここまでの状況にはならないでしょう。

さらに返済をしなければ自宅に業者が訪問することも起こり得ますが、違法性のある取り立ては行わないため暴力的な手段に出ることはありません。ただし、自宅に業者が訪ねるまでのケースであれば、数カ月単位で返済していない状況が想定されます。そこまで返済しない債務者も悪質だと思われても弁解しようもありません。

そのため、こういった状況を招かないよう普段からしっかりと返済することを心掛けることが何より大切です。

街金の取り立て

法定措置のイメージ

街金も、国の認定を受けている消費者金融業者であることに変わりはありません。そのため、返済が遅れた場合の取り立ても基本的にはサラ金のケースと特段変わりはないでしょう。

ただし、取り立てを続ける期間はサラ金より短くなる可能性が十分あります。確実に返済を行ってもらわなければ、比較的規模の小さい街金は経営そのものが成り立たないからです。

そのため、個人に長期間にわたり再三取り立てをするよりも、早急に法的措置に出る可能性が高いでしょう。

民事訴訟を起こされればお金を借りた側は通常敗訴しやすいため、財産の差し押さえなどの法的手段の実行で弁済を余儀なくされることにもなりかねません。

闇金の取り立て

スマートフォンを見てショックを受ける女性

闇金は、もともと貸金業法を無視して法外な高金利で融資を行っている業者です。そのため、取り立てにおいても法律など度外視してとんでもない手口を使用してくることもあります。

闇金の違法な取り立ての手口としてよく知られているものには以下のようなケースがあります。

  • 自宅に何度もしつこく電話をかけてくる
  • 債務者の職場に電話するだけでなく、家族の職場や学校にまで嫌がらせの電話をしてくる
  • 自宅に複数人で押し寄せ(訪問し)、高圧的な態度と口調で返済を迫る
  • 親族や兄弟などの家にまで押し寄せ、近所の方にも迷惑をかけたりする
  • 債務者の自宅に勝手に出前を届けさせるなど、執拗な嫌がらせ行為をする

上記が、闇金の違法な取り立ての代表的なケースです。

ただし、これらの正当な理由のない夜間の取り立て、居宅以外への電話や訪問、第三者への弁済の要求などは刑事罰の対象ともなります。

もちろん、すべての闇金業者がこのような取り立てを行っているとは限りません。しかし、返済が遅れる以前にわざと返済させないようにして高い利息を支払わせるよう仕向けるなど、闇金の中にはさまざまな手段でお金を根こそぎ巻き上げようとする業者もあります。

闇金と関わってしまうことで起きるさまざまなリスクを避けるのには、やはり「闇金からは絶対にお金を借りない」ことが1番の鉄則と言えます。

お金に困っても闇金にだけは手を出さないよう注意しよう

今回は、サラ金・街金・闇金の違いや、それぞれの金利や取り立ての手段などについてご紹介しました。

金融業者として登録されている正式な業者からお金を借りる場合、期日を守ってきちんと返済していれば大きな問題は起こりません。それだけでなく、きちんと返済ができるのであれば、サラ金や街金はそれぞれに賢く利用できる場合もあるでしょう。

ただし、ぼったくりが当たり前の闇金だけはやはり例外です。一度借りると、どれだけお金を返済したくてもさせてももらえず、金利を釣り上げられて高い利息だけをむしり取られるなど借金地獄から抜け出すことができない生活に陥ってしまうことにもなりかねません。たとえお金に困ったとしても、安易に闇金を利用してしまうことは絶対に避けましょう。

闇金は、ある意味「どうしてもお金が必要」「どこでもいいからお金を貸してほしい」という利用者の安易な心のスキ(油断)につけこんだ悪徳ビジネスとも言えます。その手に簡単に乗ってしまわないよう、他の手段はないのか熟慮して解決できるよう努めましょう。

木村 正人
木村 正人

ファイナンシャル・プランナ-、CFP®、GLGカウンシルメンバ-
FP1-オフイス21 代表(http://fp1-office21.com/)

ライフプラン&マネ-に関するコンサルティングから金融・財務など法人まで、コンサルティングを行う。全国信用組合月刊誌、みずほリサーチ&コンサルティング専門書、そのほか「一般・経営者」向けコラムなど原稿執筆実績あり。

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