カードローンの借り換えとは?借り換えローンのメリットや注意点

カードローンの借り換えとは?借り換えローンのメリットや注意点

カードローンの借り換え

「借り換えローン」と、「借り換えローンのメリットと注意点」について

カードローンを利用している方の中には、他社のカードローン商品に借り換えたいと思っている方もいるでしょう。特に、最初によく考えずにカードローンの利用を始めた方は、カードローンの仕組みが分かるにつれて、「他にもっといいカードローン商品があるのでは?」と、後で気付くケースもあるでしょう。

友人、知人との会話をきっかけに、またインターネットでいろいろな情報に触れる中で、「今利用しているカードローンって、他社よりも金利が高いのか」「お得なキャンペーンを利用できるカードローン会社があるじゃないか!」といった状況になることも考えられます。

今回は、カードローンの借り換えについての概要と、借り換えを利用すべきケースや借り換えのメリット、借り換えローンの注意点をご紹介します。

カードローンの借り換えとは?

カードローンの借り換えとは?

「借り換え」という言葉自体を聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。カードローンに限らず、住宅ローンなどでも金利の動向によってはよく話題になるワードなので、覚えておいて損はないでしょう。

借り換えとは、今現在の借入額と同額(もしくはそれを上回る額)を他社から借り入れて、現在の借入先に一括返済する行為を指します。

借り換えは自発的な行為であり、メリットのあるときにしか行わないのが原則です。

住宅ローンの場合は金利の比較にとどまらず、保証協会へ支払う保証料や銀行手数料、抵当権の抹消と再設定にかかわる費用など、借り換えに伴う費用をすべて含めてメリットがあるかないかを判断しなければなりません。

一方カードローンの場合は、金利の比較だけで損得が判断できますので、非常に分かりやすいといった特徴があります。現在の借入金利と、借り換え後の借入金利を比較して、借り換え後の金利の方が低ければ、借り換えのメリットがあると言えるでしょう。

カードローンの借り換えを利用するのはどんなケース?

では、実際にカードローンの借り換えを利用するのはどのようなケースが考えられるでしょうか。ここでは、具体的なケースを3つご紹介します。

利息を1円でも減らしたい!

利息を1円でも減らしたい!

借り換えにおける最大のメリットは、金利を低くすることができることです。というより、金利が高いものに借り換えする方はいないでしょう。借り換え検討者のほとんどがこの点を重視していると言っても過言ではありません。つまり、今現在の借入金利が高いと感じている場合がこのケースに該当します。

具体的には、消費者金融カードローンを利用している場合は、適用金利が17.8%~18%という方が多いでしょう。これと比較すると、銀行カードローンの最高金利は13%~14%あたりに設定されているものが多く、消費者金融カードローンから乗り換えるのにはぴったりのカードローン商品だと言えます。

とにかく利息を1円でも減らしたいという方で、現在の金利よりも低い商品があるという場合は、借り換えを検討してみても良いかもしれません。

ついでにちょっと借り増ししたい!

ちょっと借り増ししたい

金利を抑えるために借り換えをするとき、どうせなら手元に少しでもお金を残せないか、と考える方もいらっしゃるかもしれません。例えば、現在の借入残高が80万円、借入金利が18%として、これを借入金利14%のカードローンに借り換えするとき、限度額100万円の枠が取れれば、100万円借り入れして80万円を返済し、手元に20万円残すといったことも可能です。

年間の支払利息は借り換え前が14.4万円、借り換え後が14万円と借入残高は増えますが、利息の支払いは減ることになります。また、毎月返済していれば借入残高は減少するため、実際の利息はもう少し低くなることもあるでしょう。結果として、単純に借り増しするよりもお得になるのです。

返済を一本化したい!

返済を一本化したい

2社以上から借り入れしている場合は、カードローンを一本化することもでき、これを「おまとめローン」と言います。返済日や返済金額を1つにすることができますので、利息の軽減はもちろん、返済日を忘れるといったイージーミスを防ぐのにも有効でしょう。ほかにも、家計の管理がしやすくなるといったメリットを受けられるためおすすめです。

借り換えローンのメリット

続いて、カードローンを借り換えするメリットについてポイントごとに解説します。

金利を抑えることができる

金利を抑えることができる

上述したとおり、カードローンの借り換えの最大のメリットは金利を抑えられることでしょう。カードローンに限らず、借り入れの際に最も重要な要素の1つが金利です。

例として、借入額が100万円のケースを考えてみましょう。金利が18%の場合と13%の場合を比較すると、以下のようになります。

金利18%の場合

返済金額は毎月固定で25,393円とする。

  返済額 借入残高
合計 元本返済 利息
初月 25,393円 10,393円 15,000円 989,607円
2ヶ月後 25,393円 10,549円 14,844円 979,057円
12ヶ月後 25,393円 12,243円 13,151円 864,457円
金利13%の場合

返済金額は毎月固定で22,753円とする。

  返済額 借入残高
合計 元本返済 利息
初月 22,753円 11,920円 10,833円 988,080円
2ヶ月後 22,753円 12,049円 10,704円 976,031円
12ヶ月後 22,753円 13,420円 9,333円 848,125円

金利が低い方が毎回の返済金額が少なくて済むのにもかかわらず、元本も早く減っています。返済額が一緒の場合は、金利にかかわらず毎月の返済額が同じになりますが、金利の分元本の減少スピードに差が付きますので、金利が低い方が完済までの期間が短くなります。

上記の例ではどちらも60カ月(5年)で完済しますが、金利18%の場合の支払利息の総額は523,606円、金利13%の場合の支払利息の総額は365,184円であり、その差は158,422円になります。

月々返済額が減少する

月々の返済額が減少する

上記の例では、金利18%のパターンの毎月返済額は25,393円、金利13%のパターンの毎月返済額は22,753円でした。これだけ見て分かることは、金利の低いカードローンに借り換えることで毎月返済額を抑えられるということです。

カードローン会社によって借入残高に応じた返済額というのがはじめから決まっているため、借り換え前に返済額がどれだけ抑えられるかを確認しておきましょう。数千円でも返済額が少なくなれば、毎月のやりくりが楽になるはずです。

期間短縮して利息負担を減らそう!

金利の重要性は、上述したとおりです。では続いて、もう1つ重要な要素である借入期間についても見ていきましょう。

支払利息を決めるのは、金利と借入期間です。同じ年率18%の金利でも、借入期間が7日間で完済するパターンと30日間で完済するパターンを比べると(借り入れ金額は100万円とする)、前者は支払利息が3,452円、後者は14,795円になります。当たり前ですが、期間が短いほど支払金利は少なくなります。

前項で借り換えによって毎月の返済額が軽減されるという点に触れました。月々のやりくりがカツカツであれば、返済額を抑えられること以外のメリットは享受できません。しかし、若干なりとも余裕のある場合、返済額の差額をぜひ有効活用しましょう。

金利18%と13%の場合を例にするならば、借り換え後は2,640円返済額が少なくなります。この分を毎月余計に返済する(繰り上げ返済する)ことで、元本を早く減らすことができます。元本が減れば減るほど支払利息も減り、借入期間も短くて済むという好循環のサイクルが生まれます。

このように借り換えで余裕が出た場合は、早期完済を目指して無駄な利息を減らすことが可能です。

状況によっては審査にプラス要因を期待できる

カードローンを利用して、延滞など起こさずに問題なく返済していた場合、返済の実績が次のカードローンの審査のプラス要因になることがあります。信用情報調査では滞納や債務整理などの金融事故があるのも問題ですが、反対にまったくカードローン、クレジットカードの利用履歴がないというのも場合によってはマイナス要素になりえるのです。

こういう場合は、カードローンの利用実績と返済実績を作ることになりますので、信用情報調査において有利に働くことも考えられるのです。

借り換えローンの注意点

多くのメリットがある借り換えローンですが、注意すべき点はあるのでしょうか。以下では、借り換えローンの注意点をご紹介します。

借り換え専用のカードローンを利用すべき?

借り換えは新規申し込みよりも審査が厳しい、というイメージを持たれている方もいるかもしれません。確かに、カードローン会社から金策に困って借り増しをしようとしているのではないか、と見られることもあります。

あるいは通常のカードローンを新規で申し込むと、現在の借入残高と総量規制の上限との兼ね合いで、希望する金額が借りられないという可能性もあります。

具体例で見てみましょう。年収600万円、現在の借入残高150万円、希望する新規カードローンの限度額150万円で、借り換えを目的としているとします。ただし、カードローン会社には借り換え目的であることは伝えていません。

この場合、総量規制での借入限度額は200万円になりますので、新規カードローンの限度額は最大でも50万円分しか余裕がありません。これでは希望する150万円のカードローンの審査には通りません。

では、このような場合どうすれば良いのでしょうか。1つには総量規制の対象外の銀行カードローンを使うという手があります。銀行カードローンは総量規制による限度額の規制を受けませんので、銀行がOKすれば150万円のカードローンを利用することも可能です。しかし、現実的には銀行も独自審査で落とされる可能性が高いでしょう。

もう1つの方法は、借り換え専用のカードローンを利用することです。借り換え専用カードローンであれば、現在借り入れがあったとしても、それを借り換えることが目的だとはっきりしていますので、カードローン会社としても貸し過ぎになる心配がありません(そして借り換え専用カードローンは総量規制にも引っかかりません)。

また、借り換え専用でなくても、利用目的を借り換えだと申告しておけば、審査で有利に働くこともあります。必ずしも借り換え専用のカードローンを利用する必要があるわけではありませんが、自身の借入残高や総量規制の上限額までの余力を考えたうえで、検討すると良いでしょう。

信用情報は大丈夫か

信用情報は大丈夫か

前項で触れた問題の他に、現在の信用情報にも注意が必要です。「借り換えローンのメリット」の項で、カードローンを利用してきちんと返済していれば審査にプラスになる、と述べましたが、これは信用を積み重ねることで得られた結果です。

一方で返済に滞りがある場合は、反対に信用を失っている状態にあたるため、審査では当然ながらマイナス要因になります。このような状態で新規カードローンに申し込んだり、借り換えローンに申し込んだりしても、良い結果は得られないでしょう。借り換えを検討する際は、日頃から返済が滞らないように気を付けましょう。

低金利のカードローンへの借り換えが可能ならぜひ検討を

今回はカードローンの借り換えについての概要と、借り換えを利用すべきケースや借り換えのメリット、借り換えローンの注意点をご紹介しました。

カードローンの借り換えは自分の意志で行うものですので、基本的にメリットしかありません。条件を見比べて不利になる(デメリットがある)場合には借り換えしなければいいからです。特に長期間にわたって返済する場合や、借りたり返したりを繰り返す場合などには、金利の差が支払負担に大きく影響します。今より金利の低いカードローンへの借り換えが可能であれば、ぜひとも検討すべきでしょう。

借り換えによって返済が楽になったからと言って、必要もないのに借り増しをしてはいけません。楽になった分は貯蓄するなり繰り上げ返済するなりして、家計の健全化を急ぐようにしましょう。

田中 裕晃
田中 裕晃

CFP®・1級ファイナンシャル・プランニング技能士/公認不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/マンション管理士/ 住宅ローンアドバイザー/賃貸不動産経営管理士 他
日本FP協会主催「くらしとお金のFP相談室」で平成29年度相談員担当

大手賃貸仲介業者に就職し、新人賞獲得。店長職を経験後、売買仲介業者として独立。不動産業を営む傍ら、ファイナンシャルプランナーとしても活動中。

住宅の取得やそれに付随するライフプランニングの設計、資産の組み換え、不動産投資、相続対策などに関しての相談業務を行っている。

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