| ○…わが思うところまで利分引きつけ取るべしと思うとも、七八分にて仕舞うべし。(商家秘録) |
| ○…けなり売り(他をうらやんで売ること)、けなり買い、腹立ち売り、腹立ち買い、天井を売らず、底を買わず。右六ケ条、別して第一の事に侯。(八木虎之巻) |
| ○…長々不手合い(損失)続き、内証に義理ある銀子入り用のとき、いつまでに何程利を得ざれば義理立たずと、日を限りて商いすること、大いに心得違いなるべし。(八木豹之巻) |
| ○…後悔に二つあり。今五六日待つときは十分取るべき利を、勝ちを急ぎ二三分取り逃がし侯後悔、これは笑うてしまう後悔なり。また七八分利運のとき仕舞いかね候うち、引き下げ損出ずる後悔、これは苦労いたし候うえの後悔ゆえ、甚だ心気を痛むる後悔なり。(宗久翁秘録) |
| ○…天井を買わず、底を売らず。ただし第一の心得なり。上がるときも下がるときも天井底を知らざるゆえ、この上何程上がる下がるかと、上げ留(ど)まり(騰落に限度のあること)の考えもなく買い募り売り募るゆえ、つまり損するなり。上げ過ごすときはその後決して(必ず)下がると心得べし。下がるときは決して上がると心得べし。そのとき欲を離れ思い入れを立つべし。(同) |
| ○…勝ちに誇り、百両の利は二百両取る気になり、千両二千両の気移り、欲に迷うて見切りかね、損出ずるなり。(同) |