このコーナーは、(旧)証券広報センターが1971年(昭和46年)に発刊した『格言は生きている』という小冊子の内容を転載したものです。
すでに印刷物としては20年ほど前から廃刊となっているものですが、その後も相場格言について解説した資料についての問い合わせも多く、このたびWEB上で掲載させていただくことになりました。
いま読み返すと、文章も時代を感じさせる言葉遣いが多く、ちょっと違和感を感じる向きもあるかもしれませんが、一部を除いて基本的に当時の文章のまま掲載することにしました。
相場格言の多くには、遠く米相場の時代から言い伝えられてきたものも含まれます。しかし、米あるいは株式に限らず、相場(マーケット)に対する心構えや投資家心理には共通点が多いことも事実です。株式市場で好んで用いられるのはそのためです。
ただし、それらをそのまま株式投資に応用しようとしてもあてはまらないものも多く、米と株式の商品としての違いを前提とし、格言の意味を準用する形で使っているものもあることにご注意ください。
株式投資は本来、客観的な情報に裏付けされた合理的な行為でなければなりません。にもかかわらず多数の投資家が古い格言を口にするのは、投資行為に占める心理的要素が大きいためです。最終のディシジョンに際して、何かに拠りどころを求める、その役目が格言に課されているといえそうです。
ですから、あくまで客観的な情報分析をベースとして、投資判断の参考としてこれらの格言を活用することが望ましいといえます。
心理のヒダは複雑で、感情にはつねにウラがあるといわれます。格言のなかに正反対の表現が出てくるのは、いわばその投影といえます。逆もまた真なりで、どちらが正しく、どちらが誤りであるとは速断できないことは、投資の実践のなかで実感できます。ケース・バイ・ケースの使い分けはみなさん自身の判断でお願いします。 |